わたしは漫画が好きだ。
子どもの頃から山ほど読んできた漫画たち。物心ついた時には自室の本棚は漫画で埋め尽くされていて、勉強も疎かになるほど。
案の定親から漫画禁止令をくらうが、それでも机に向かうフリをして、内緒で読んでいたのを思い出す。漫画家になりたい!とゆう夢をもった時期さえある。
最初は少女漫画から始まった。
隣に住むイケメン双子にとりあわれるだとか、地味子がイケメンヤンキーに好かれるだとか、一周まわって元サヤにもどれちゃう話だとか、わたしの"恋"へのイメージは、バッキバキに少女漫画とゆう地盤で固められ、なんなら自分も少女漫画の主人公のようになれると本気で思っていた。
そんなこと、現実で起こりうる事がないと気づきはじめた14歳思春期。
…ハッ!と、このままじゃメンヘラ街道まっしぐら…と、いきなり空想的世界を求め、少年漫画にシフトしはじめる。
まぁ大体は、
あり得ないチカラを使えて戦ったりだとか、
ドラゴンとか謎の生物が出てきたりだとか、
あり得ないチカラを使えて戦ったりだ。
そうそれはまさにファンタジー。面白いし感動こそ出来るが、現実離れし過ぎて完結した後 余韻には浸れない。
そして辿り着いた先は青年漫画。
リアルな世界観中心ながらも、少しそこからかけ離れたドラマ感。一概にそうとは 言えないが、わたしの青年漫画のイメージ。映画で言う、"R指定付き"の作品も描ける といったところ。そのドロドロ感がたまらない。
そんなマンガオタクなわたしが、
2020年に読んでほしい!
イチ押し漫画2作品とこれまで読んだ中で
1番の衝撃作だった漫画を紹介していきたいと思います!
イチ押し漫画①
マイホームヒーロー
山川直輝、朝基まさし
あらすじ▶︎頼れる妻と、ちょっと反抗期気味だけど可愛い高校生の娘。鳥栖哲雄の人生はそれなりに幸せだった。娘の顔に殴打の傷を見つけるまでは。「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝、「サイコメトラー」「でぶせん」の朝基まさしの異色コンビが描く、罪と罰、愛と戦いの物語、開幕!
まぁ短くまとめると、オトン殺人犯になっちゃった な話。とはいえ、猟奇的殺人犯とかじゃなく、ホントに(最初は) ひょんな事から。そこから起こる怒涛の展開といえば!
オトンの哲雄は中小企業務めのサラリーマン、サスペンス小説を書くのが趣味とゆう設定もありき、所々の描写が本当にサスペンス小説を読んでいるかのよう。
その哲雄の逸脱した思考力・判断力は思わず笑っちゃうほどで、、
ある人物を殺めてしまったがゆえに、裏社会の陰謀に巻き込まれていくこのストーリー。緊張感もあり、どのように終わりを迎えるのか 期待大!の作品です。
イチ押し漫画②
血の轍
あらすじ▶︎「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」! 母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと! 読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!
押見先生の漫画は何と言っても"変態要素"が肝だと思っている。中でも、惡の華・ぼくは麻理のなか は誰しも持っている、潜在的な変態意識を思春期の青少年を題材にうまく描いてくれている。
今回オススメする血の轍は、あらすじにもあるよう、毒親がテーマ。おかんの呪縛がすごい。
ただの毒親漫画とは違い、この漫画の何がすごいって、押見先生の画力。おそらくこの作品はスクリーントーンなどを一切使わずに描いている。それゆえの線の描き込みで、日常の描写のリアルさ・登場人物の表情・心理状況 が、ま じ で ! 怖いくらい伝わってくるのだ。
台詞も少ない漫画なのに、
その 何とも言えない、 ぬ め っ とした不穏な空気感は、この作品でしか感じれないと思う!
— 押見修造 (@shuzo_oshimi) 2020年8月31日
人生一番の衝撃漫画
おやすみプンプン
浅野いにお
この作品に関しては、あらすじは敢えて載せません。
あらすじを読むだけでは、おそらくこの漫画を読もう!とは あまり思えないと思う。
浅野いにお先生と言えば、ソラニンで有名だと思いますが、この作品にはソラニンのように最終的、「光」見えて良かった〜😌な事はなく、ただ ひたすらに 暗い。
まず主人公とその家族は、この ひよこの様なフォルムで終始描かれている。
物語は、思ってる事を内に秘めちゃう ひよこ少年 プンプンの幼少期から青年になるまでを なぞっていく。
正直1〜3巻までは、あまり入り込めない。全体的にコミカルな感じで描かれていくので…いまいちリアルさに欠けるなぁと。しかしそれは全て伏線。
プンプンが中学生になる4巻あたりから、一気に物語が色濃くなっていく。
コミカルだと思っていたはずの内容からは、想像もつかなかった台詞達。
誰しも抱えている自他への、虚無感・劣等感・嫌悪感・憎悪巻・嫉妬心、あらゆる「思い」みたいなのを、プンプン以外の登場するキャラクターそれぞれを通して猛烈に訴えかけてくる。
それが何故かグサリグサリとささってくる。自分に重なる。
そして、この物語で最も重要なキャラクター愛子ちゃん。プンプンの初恋の相手。
七夕だそうで。 pic.twitter.com/cVXDSWSdWZ
— 浅野いにお/Inio Asano (@asano_inio) 2019年7月7日
このキャラクターの悪魔的可愛さとは裏腹、愛に飢えた孤独ガール。その発言の恐ろしさたるや…最終、この子の行く末に衝撃を受けない人は居ないと思います…。
この漫画が鬱漫画として挙げられているのを目にした事があります。確かに終始暗いし、救いようのないストーリー。だからこその終わり方だと思うが、最終話の賛否両論も凄かったと思います。
それでもこの漫画はわたしの中で、間違いなくいちばんリアルに近くに響いて、胸にグッとくるものがある。それはもう、ただの鬱漫画ではないと思う!
オススメというよりは、普段言葉に表しづらい気持ちを抱えてる人がいるならば、
この漫画に出てくるキャラクターたちの台詞に一度、心打たれてみればなぁ…なんて思う作品です!
以上( ◠‿◠ )!
#わたしのおすすめマンガ2020
でした〜!
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